世界で唯一のマンション型豪華客船「ザ・ワールド」が11日、約160人の“居住者”を乗せて初めて沖縄に寄港した。一般的なクルーズ船と異なり、客室ごとに所有者がいる分譲型の客船。富裕層の乗客は、世界各地の都市やリゾート地を周遊しながら居住感覚で船旅を楽しんでいる。

沖縄に初寄港したマンション型豪華客船「ザ・ワールド」=11日、那覇市若狭のクルーズ専用バース

 客船は12階建て、平均100平方メートルのアパートメントを中心に165室を有する。沖縄には台湾の基隆(キールン)から那覇市若狭のクルーズバースに到着、2日間沖縄観光を楽しみ、九州などを経由してロシア方面へ移動する予定。

 約160人の乗客のほかに、200人を超えるスタッフが乗船している。沖縄への寄港は初めてで、次の寄港が実現すれば3年後になる見通し。

 これまでに世界40カ国、140の港を訪れ、それぞれ平均2・5日ほど滞在。約2年かけて世界を一周する。航海スケジュールは客室オーナーらで決定し、セキュリティーの観点からその計画は非公表とされている。

 オーナーは通年を通して居住したり、自由に好きな場所で乗降したりすることができ、中には就航当初から10年以上船上で生活している人もいるという。

 船内はメーンダイニングのほかにイタリアンや日本食などが楽しめる四つのレストランやスパ、図書室、シネマ、フィットネス、プール、ゴルフ設備などを備えている。