道路のバリアフリー推進に取り組む県脊椎損傷者協会(仲根建作理事長)は12日、車いす利用者や視覚障がい者に呼び掛け、那覇市久茂地の歩道の現状を見て回った。介助者を含め10人余が参加。車いすで利用が難しい5センチほどの段差や、破損した点字ブロックなど多くの改善点を確認した。9月に本格調査し、年度内に歩道を管理する国、県、那覇市に改善を求める考えだ。

歩道の点字ブロックを確認しながら歩く西玉得奈利子さん(中央)ら。周囲と色の違いが少ないと弱視の人には見えにくいと指摘した=12日午前、那覇市久茂地

 歩道に食い込むように設置された電柱が行く手を阻んでいたり、先に進めない構造の歩道があったり、車いすの人が不便を強いられる場所が多く確認された。弱視の人が判別に難しい周囲の色に溶け込んだ点字ブロックもあった。視覚障がい者の就労支援などを行うNPO法人ロービジョンライフ沖縄と、県自立生活センター・イルカのメンバーらが約1時間回っただけでも多くの課題が浮かび上がった。

 1997年施行の県福祉のまちづくり条例に基づく施設整備マニュアルでは、横断歩道と歩道の接続部分の段差について「2センチを標準に車いす使用者に支障のない構造」と定められているが、協会によると、守られてない現状がある。

 仲根理事長は「沖縄の中心地ですらバリアーがあるのが現状。障がい者だけでなく、自転車やベビーカーなど多様な生活者の視点を反映した道路づくりをしてほしい」と話す。協会は改善が必要な道路の情報提供を求めている。

 情報提供など問い合わせは協会、電話098(886)4211。