開邦高校美術教諭の中澤将さん(51)=浦添市=のオブジェ展が12日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館で始まった。展示の中には、沖縄国際大学での米軍ヘリ墜落事故を題材にした作品がある。「事故の記憶を風化させたくない」との思いから、半年かけて制作した。17日まで。

沖国大ヘリ墜落を題材に、オブジェを作った中澤将さん。炎上による焦げ目など、墜落機の質感を表現している=12日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館

筒の底から見上げると、ヘリの形が見える

沖国大ヘリ墜落を題材に、オブジェを作った中澤将さん。炎上による焦げ目など、墜落機の質感を表現している=12日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館 筒の底から見上げると、ヘリの形が見える

 「鉄の記憶」と題したオブジェは紙製で、高さ1・8メートル、直径40センチの円筒形。外観では墜落、炎上したヘリの焦げ目や割れ目、さびといった質感をペンキで精巧に表現した。底面から内側を見上げると、白い天井に墜落ヘリの輪郭が浮かび上がる作りになっている。

 中澤さんの個展は初めてで事故以来、10年間温めてきた構想を形にした。「沖縄に基地はあってほしくない」と語る。会場にはほかに6点を展示している。