【北中城】3年前に脳出血で倒れ、左半身にまひが残る宮城智子さん(56)が絵手紙を描きため、北中城村役場で展示会を開いている。花や果物の絵など、優しい色使いの141枚。宮城さんは「障がいがあっても、ここまでできるんだと、みんなに元気を与えたい」と笑みを浮かべた。展示会は15日まで。(大城大輔)

絵手紙を描きため、展示会を開いている宮城智子さん(左)とデイサービスで見守る比嘉浩司さん=沖縄市・いきがいのまちデイサービス

 宮城さんが病に襲われたのは2011年1月。外出先で意識が遠のいていったかと思うと、その場に倒れた。医師から寝たきりも宣告されたというが、2カ月後から懸命にリハビリに取り組んだ。入院中の同年6月に再発も乗り越え、10月には退院。現在は室内なら自力で歩行できるほど回復している。

 絵手紙を初めたのは退院後、友人に水彩の色鉛筆と筆をプレゼントされたのがきっかけ。初めは気がのらなかったというが、すぐにのめり込んだ。

 動かすことができる右手も、20年前から患っていたリウマチで指が曲がって硬直し、脳出血で握力が弱ったという。それでも、人さし指と親指で色鉛筆を握って筆を動かし、ぼかしを入れて色に濃淡をつけるなど作業は丁寧だ。

 花や庭にできた果物など、2年で計288枚を描き、これまで宜野湾市や沖縄市の役所でも展示会を開催。自身が通う沖縄市のデイサービスで利用者にプレゼントするなど好評だ。

 デイサービスの作業療法士・比嘉浩司さんは「智子さんは、いつも会話の中心にいてリーダー的存在。筋力を落とさないように運動も頑張っている」と話す。

 宮城さんは「孫に自分が描いたものをみせるのが楽しみ。見てくれた人が喜んでくれるのもうれしい」と笑顔。「将来は画集をつくってみたい」と夢をふくらませた。