沖縄防衛局は、米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設で、キャンプ・シュワブ沿岸の施工区域を明示するブイ(浮標)やフロート(浮具)の設置を14日から始める。同日早朝の天候を見極めた上で、最終的に判断する。15日以降に海底を掘削するボーリング調査に着手する。反対する住民らは反発を強めている。

 沖縄本島東の金武湾では13日夜、海上保安庁の巡視船が複数、確認された。反対住民らの海上での阻止行動に備え、警戒態勢を強めているとみられる。

 防衛局は13日午後、ブイやフロートの一部を、シュワブ内の浮桟橋近くの海岸1カ所に、トラックなどで運び出した。ブイとみられる黄色の資材はアンカーのようなブロックとつながっていた。

 また、作業員がシュワブ内の大浦湾側と辺野古漁港側の沿岸で、いずれもブイ設置区域の先端とみられる岩にロープを巻き付ける様子が確認された。海上から作業を監視した住民らは、「フロートの起点ではないか」とみている。

 工事車両が出入りする国道329号沿いにあるシュワブの旧第1ゲート前では、子どもを含む住民ら約100人が抗議行動に参加。14日の海上作業に備え、「最大限の結集」を確認した。工事車両の出入りを一時阻止する場面もあったが大きな混乱はなかった。

 新基地建設では、普天間代替施設の用地として約152・5ヘクタール、作業ヤードとして辺野古漁港の両側と対岸の約4・6ヘクタールを埋め立てる。必要な土砂は東京ドーム16・6杯分に相当する約2062万立方メートルに上る。

 防衛局はブイやフロートの設置後、辺野古周辺海域の21地点を掘削する海底ボーリング調査を実施する。直径116ミリと66ミリの2種類の穴を最大深さ約50メートルまで掘り下げる計画。水深の浅い地点に単管足場、深い地点にスパット台船を設置する。台風時は転倒を防ぐため一時的に撤去する。

 調査結果を踏まえ、実施設計をまとめ、本年度内の埋め立て工事着手を目指している。