名護市辺野古周辺海域の約160ヘクタールを埋め立てる新基地建設工事に向け、沖縄防衛局はブイやフロートの設置後、辺野古周辺海域の16地点を掘削する海底ボーリング調査を実施する。結果を踏まえ、秋までに最終的な設計図となる実施設計をまとめ、埋め立て工事の入札を実施し、本年度内の着工を目指している。

 ボーリング調査では、反対派の阻止行動に対応するため、キャンプ・シュワブから船を出し、沿岸から作業を進め、徐々に沖合へ向かう。船を使った磁気探査に40日間、潜水での磁気探査に140日間、地質調査に11日間を予定する。調査中の作業場は汀間漁港を想定。履行期間は11月30日まで。調査船の周囲で監視する警戒船は延べ1252隻に上る。

 埋め立てる面積は普天間代替施設の用地として約152・5ヘクタール、建設工事のための作業ヤードとして辺野古漁港の両側と対岸の約4・6ヘクタール。必要な土砂は東京ドーム16・6杯分に相当する約2062万立方メートルになる。

 事業全体の工期9・5年のうち、埋め立て工事は5年。着工1年目に汚濁防止膜や工事用仮設道路、海上作業ヤードの設置、護岸建設、土砂浚渫(しゅんせつ)などに着手。県外から購入予定の土砂を投入する埋め立て作業も2年目から本格的に始める。

 辺野古漁港では約5ヘクタールで埋め立て作業ヤードを整備する。美謝川は水の流れに影響が出るため切り替え工事に取り掛かる。どちらも2年目の前半までに終える計画だが、新基地建設に反対する名護市の許可が必要で、現時点で着工のめどは立たない。

 埋め立て工事を効率的に進めるため、区域を三つに分ける。水深の浅い海域2カ所では陸上、水深の深い海域1カ所では海上からそれぞれ土砂を投入する。