沖縄防衛局は15日、普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設で、埋め立て工事の施工区域を示すブイやフロートの設置作業を続けた。16日以降、天候を見極めながらボーリング調査に向けた海底の磁気探査やスパット台船の設置など掘削の準備を進める。海上保安庁はカヌーやボートに乗った反対市民計12人を海上で一時拘束し、強制的に排除した。

米軍キャンプ・シュワブ沿岸の工事に抗議する市民のボート(中央)を制止し、船外へ引き出そうとする海上保安官=15日午前9時5分ごろ、名護市辺野古(松田興平撮影)

 作業は早朝から始まり、辺野古漁港側のキャンプ・シュワブ内の浜を起点に、複数の作業船に運ばれた数十メートル単位のフロートが次々と結束。午後4時ごろ、辺野古崎の突端から北と南側に二つの半円を描くように大きく海を囲んだ。

 その後、南側のフロート外側の海面に十数メートル間隔で四つほど大型の黄色のブイを設置。フロート上のブイとは別で、上部に棒状の突起物がある。

 辺野古漁港近くの海域では15日午前、反対市民ら16人がカヌーやゴムボートに乗って抗議。少なくともカヌー9艇9人とゴムボート1隻3人の計12人が海保に一時拘束された。

 海保職員が市民を漁港や浜まで戻し、一部の人から任意で事情を聴き、カヌー4艇を一時的に没収した。

 第11管区海上保安本部は「海上保安庁法第2条に基づく安全指導」と説明。「再三警告したが作業場近くに接近した。強制力を持った実力行使もやむを得ない」との見解を示した。

 周辺では海保の巡視船16隻、ゴムボートや小型船33隻と少なくとも50隻前後が確認された。ボーリング調査はフロート内側の海岸に近い部分から沖に向かって進める方針だ。