【名護】米軍普天間飛行場の返還に伴う名護市辺野古への新基地建設を条件付きで容認する辺野古区が、補償などの受け入れ条件を求め、近く官邸へ要請することが16日までに分かった。

 同区は過去にも沖縄防衛局などに対して要請を繰り返しており、ことし4月も再編交付金を市が拒否した際の移設先区への交付など主に13項目を要請。防衛局側は、補償について「現行法では難しい」と回答していた。そのため、区は政治の場に持ち込み、条件の実現を図りたい考えだ。

 区は要請内容を詰めており、自民党を通じて官邸との日程調整を進めている。隣接する久志区、豊原区にも要請へ同行するよう呼び掛けている。

 辺野古区の嘉陽宗克区長は「区民からは辺野古が置き去りにされるという焦りの声もある」と説明。「(新基地が)来ないなら来ないでいい。来ない方がいいかもしれない。ただ、実態として工事が進んでいる中で、現実的な対応として声を上げていく」と語った。