【那覇】那覇市寄宮の平良高男さん(75)と敏子さん(67)宅の玄関先の木に、ヒヨドリが巣をつくり、2羽のひなを育てている。巣は昨年4月につくられたもので、当時は3羽のひなが巣立っていった。平良さんは今年7月末に同じ巣に2個の卵があることを発見。昨年巣立っていった子どもが卵を産んだのか、それとも同じ親鳥が産んだのかは不明だが、ヒヨドリのつがいが一緒に子育てし、口を開いて餌を待つひなの姿に「子育ての手本になる」と話している。(吉川毅)

口をパクパクして親鳥の帰りを待つヒヨドリのひな=15日、那覇市寄宮の平良さん宅

 平良さん夫婦が玄関先の巣に卵を発見したのは7月31日。8月11日にふ化し、取材した15日はひなが親鳥が巣に戻ってくるのを待ちながら口をパクパクさせていた。敏子さんによると、親鳥は人の出入りがない時を狙って巣に戻り、2、3分ごとにつがいが交互に餌を与えている。

 昨年つくられた巣は、いくつかの台風の襲来を受けても壊れなかった。ヒヨドリの日記を付けている敏子さんは、今年も同じ巣を活用していることについて「ヒヨドリはすごい。巣の場所もちゃんと覚えているし、ひなの成長のために頑丈な巣をつくっているんだね」と感心。

 ヒヨドリのつがいが人の姿を気にしながら、一緒に力を合わせてひなに餌を運ぶ姿に「子育てが大変なのは人間の社会だけじゃない。いろんなことがあるけど、ヒヨドリの姿を見ると心が癒やされる」とひそひそ声で取材に応じ、笑顔で見守っていた。