【ボリビアで又吉健次】ボリビアのコロニア・オキナワ入植60周年記念式典が17日、オキナワ村のオキナワ日本ボリビア協会文化会館で行われた。県の高良倉吉副知事のほか、ブラジルやペルーなど6カ国から約1000人以上が出席。熱病「うるま病」による15人の犠牲を悼み、2度の移住地移転や水害による苦難の歩みを振り返ると共に、「小麦の首都」と呼ばれる経済的発展を遂げたことを確認。さらなる発展を誓った。

県人のボリビア国コロニア・オキナワ入植60周年記念式典が行われ、約1000人が会場に駆けつけ節目を祝った=17日、オキナワ村のオキナワ日本ボリビア協会文化会館

 式典で日ボ協会会長の中村侑史(ゆきふみ)実行委員長は「度重なる自然災害で移住地建設は平たんな道のりではなかった。今日では優秀な人材がボリビア各地で活躍しており、移住地の誇りだ」とあいさつ。県町村会の志喜屋文康会長(恩納村長)は「末永く親交を深めたい」と県人の活躍をたたえた。

 コロニア・オキナワは、沖縄戦で焦土と化した古里を救おうと、ボリビアの県人が集団移民を構想。戦後の基地建設や人口急増問題への解決策として、琉球政府と米国民政府が計画移民として送り出し、1954年8月15日、「うるま耕地」に第一歩を刻んだ。

 うるま病の発生や土地取得問題で、現在のコロニア・オキナワへ56年に移転。琉球政府は、64年の第19次まで計3385人を送り出したが、南米の他国や沖縄へ転住した人も多い。7月時点で250世帯、924人の日系人がコロニアに住んでいる。

本社が感謝状 沖縄タイムス社は、オキナワ日ボ協会に感謝状を贈るほか、第1次移民の船出などの写真27枚を記念式典会場に展示している。