【今帰仁】フクギ並木の美しい集落を保全し、活用しようと、多方面からさまざまな取り組みを図っている今帰仁村今泊区(与那嶺誠区長)の路地に7月27日、沖縄伝統の竹垣(チニブ)が設置され、同区公民館で完成祝賀会が開かれた。距離にして両サイドに約40メートル。フクギ並木からの木漏れ日と、竹垣の和のたたずまいが涼風を呼ぶ。

フクギ並木に伝統の竹垣(チニブ)が設置された=今帰仁村今泊

 今帰仁城跡でボランティアガイドとして活動する「今帰仁グスクを学ぶ会」(平良勝男理事長)の企画で、会員の一人は「たったこれだけの長さだが、まずは、第一歩を踏み出せた」と誇らしげに話した。

 事業は、学ぶ会が「沖縄らしい文化的景観回復プロジェクト」として2012年度の「ECO-Okinawa募金」の助成を受け、13年度から同区の景観保全策として、沖縄伝統竹垣の制作と設置を進めてきた。区の支援のもと、1月から始めた作業には村内外から延べ100人が参加した。

 学ぶ会にとって、初の竹垣制作。情報収集や設計、材料集めなど、全てがゼロからの出発だったという。完成した1枚約2メートル四方の大きさの竹垣を、あらかじめ与那嶺区長が選定した路地に設置した。

 この日、村仲宗根区から設置作業に参加した比屋根由美さんは「広報を見て参加した。竹細工が好きで、地域のことに関心がある。学びのある一日を過ごした」と笑顔で話した。

 また、村商工会青年部の上原祐希部長は「地元の人間が知らなかったことを、学ぶ会の皆さんが時間をかけて取り組んだことに驚いた。これから自分たちの区の良さを再認識し、掘り起こして発信していきたい」と述べた。

 祝賀会に出席した與那嶺幸人村長は「とても素晴らしいと思った。グスクを学ぶ会の皆さんを中心に、継続してほしい。村も支援していきたい」と激励した。(赤嶺幸代通信員)