【伊江】伊江村内の子どもたちが4年に1度、島の周囲の海をサバニで航行する「伊江島1周航海体験」が12日、村川平区であった。小中学生35人が約35キロをリレー形式でこぎ、5時間でゴール。海岸では村民が手を振り、大きな声援を送った。

サバニで島を一周する子どもたち=12日、伊江島近海

 今回で3回目。村学力向上推進委員会(宮里徳成委員長)の地域体験学習の一環で、区が開催している。8年前は約4時間でゴール、4年前は台風の影響で波が高く、途中で引き返した。

 この日、午前6時に約60人が具志漁港内にあるタチンジャナン宮で航海祈願した。出航式などを経て、区の父母や伊江漁業協同組合員が見守る中、スタート。長さ約8メートルのサバニに11人が乗り込み、並走する漁船2隻に待機していた子どもたちと30分ごとに交代しながら、ゴールを目指した。

 夏休みを利用して練習を重ねてきた子どもたちは呼吸を合わせ、力強いかいさばきを披露。昼食時には父母が用意したカレーや魚汁が振る舞われ、疲れを吹き飛ばした。

 参加した安里晃也君(伊江中3年)は「4年前は一周できなくてとても残念だったけど、今回はゴールできた。島で過ごす最後の夏休みに、いい体験ができた」と話した。

 金城雅人区長は「海の厳しさや偉大さを肌で感じ、地域の大人と触れ合うことができた。この貴重な体験を生かし、高校進学のため島を離れても心身ともにたくましく、頑張ってほしい」と期待した。(新保礼人通信員)