妻は含み笑い、夫はひざを打って、読んだのではないだろうか。共働き夫婦の意識調査で、夫の家事参加を伸ばすには、妻の褒め言葉が有効-という記事(14日付13面)のこと

▼妻のちょっとした「ダメ出し」で、夫は一気にやる気がそがれるらしい。「洗濯物をたたむとき、へたくそと言われ、二度とやるもんかと思った」、皿洗いで「用途の違うスポンジを使ったと責められ、悲しい気分になった」

▼勘所を押さえた妻は、意識的に「子どもが喜ぶ」と言って夫のやる気を引き出す。子どものころ親から褒められたり、怒られたりして一つ一つ覚えた家事を、男性は大人になって結婚後に妻から学ぶ姿が浮かぶ

▼とはいえ、妻は同じように働いている立場。仕事では厳しく叱咤(しった)されてもへこたれないだろうに…と時にはいらだちを抑え、ぐっと言葉を飲み込む場面もあるだろう

▼出産や子育てで仕事を辞め、一段落した後に再び働きだす女性の傾向を示す「M字曲線」は、全国と比べて沖縄は緩やか。つまり、猫の手も借りたい子育て世代の共働きが多く、今後も増加することが予想されている

▼妻主導の「家事教育」で夫の技能は、女性の社会進出に追いつくだろうか。「妻を見ていて大変そう」という、どこか人ごとのような思いやりは、積極参加でしか本物にはならない。(与那嶺一枝)