沖縄市の歯科医院ちむわざ歯科(島田茂院長)が、ぬちまーす(うるま市、高安正勝社長)の塩を使った歯磨き剤「ヌチム薬用デンタルペースト」(1800円)を開発、20日から販売を始める。塩分が少なく、ミネラル成分を豊富に含むぬちまーすの特性に着目。専門研究機関の効果検証を経て、商品化にこぎ着けた。共同開発者のバイオラジカル研究所(横浜市)を通して全国の薬局、健康食品店などで販売する。県内だけで初年度3千本の販売を目指している。

ぬちまーす配合の歯磨き「ヌチム」を発売するぬちまーすの高安正勝社長(右から2人目)とちむわざ歯科の島田茂院長(同3人目)ら=19日、沖縄タイムス社

 若年者の歯周病患者が増えている現状に対して、天然の素材を使った伝統的な対処法を研究してきた島田氏が、ぬちまーすを使った商品開発を検討。抗酸化歯科研究会(会長・李昌一神奈川歯科大学教授)の協力を得て、国内外のさまざまな塩を使った比較研究の中から、ぬちまーすの殺菌・抗酸化作用の高さが認められた。

 「ヌチム」は、ぬちまーす3%のほか、殺菌や抗酸化に効果があるプロポリスエキス、抗炎症剤のカンゾウエキスなどを配合。口腔(こうくう)内粘膜から効率よくミネラルを吸収することで、過剰な活性酸素によって起こる歯周病などの病気を予防することができるという。

 ぬちまーすの愛用者には、歯磨きの際に直接ぬちまーすの塩を使っている客も多く、同社には歯磨き剤の商品化を望む声が寄せられていたという。島田院長は「沖縄の素材を使った歯磨きを独自に研究して15年。ぬちまーすに出合えたことでようやく商品にすることができた。歯科業界でも需要は高い」と期待。高安社長は「皆が細胞自身の再生機能を高める作用もあるミネラルの重要性を理解していたからこそ商品化に結び付いた。子どもからお年寄りまで安心して使える商品としてPRしていきたい」と話した。

 沖縄県内では、ちむわざとぬちまーすの2カ所、インターネット、一部の健康食品店で販売する。