那覇市の国際通りのランドマークタワー「那覇タワー」の解体工事が始まる。7月に同タワーの土地・建物を取得したグリーンホテル・ズ・コーポレーション(福岡市久留米)が19日、工事開始を発表した。9月初旬から建物内の備品撤去を始め、10月ごろ建物の取り壊し作業に入る。工事は来年4月ごろまでかかる見通し。新たな開発事業が決定するまで、駐車場として利用するなど活用方法を検討している。

解体されることが決まった那覇タワー=19日、那覇市牧志

 那覇タワーは、沖縄が本土に復帰した翌年の1973年設立。那覇市民会館や海洋博の沖縄館などを手掛けた沖縄の建築家を代表する一人、故・金城信吉氏が設計した。

 高さ約83メートル、地上19階、地下2階建て。ファッションビルなどとして営業後、2006年に不動産事業のゼファーが取得。08年に同社が経営破綻して以降、閉鎖していた。11年に不動産開発のイントランス(東京都)が土地、建物を取得。7月にグリーンホテルに売却した。

 同社は建設から40年以上が経過して老朽化しており、「現状を維持しながらの有効活用は困難と判断した」としている。隣接する沖縄三越の建物は9月の閉店後、リウボウが観光商業施設として新事業を始める計画で、那覇タワー跡地で同事業と連携した一体的な開発が検討される可能性がある。