「悲願の2勝を達成だ」。沖縄尚学の劇的なサヨナラ勝利に、大応援団が陣取る一塁側アルプススタンドは「やったー」の大歓声と拍手で沸きに沸いた。

逆転なサヨナラ勝ちに応援席もガッツポーズで歓喜した=20日、甲子園球場

力投する山城大智に、声援を送る今帰仁村兼次の子どもたち=20日、同公民館

逆転なサヨナラ勝ちに応援席もガッツポーズで歓喜した=20日、甲子園球場 力投する山城大智に、声援を送る今帰仁村兼次の子どもたち=20日、同公民館

 初回に4点を先制し、余裕があった応援団。だが、二松学舎大付の猛攻で四回までに逆転された。点が取れない厳しい展開だったが、スタンドは1投1打ごとに指笛を鳴らし、沖尚サンバを歌い踊って、選手を鼓舞し続けた。

 5-5での最終回は「ハイサイおじさん」の演奏で応援ムードは最高潮に。安里健のサヨナラ二塁打が飛び出すと歓声が渦巻き、ガッツポーズの輪が広がった。

 沖尚出身で昨年春の甲子園に投手で出場し、現在は岐阜県内の大学に通う与座海人さん(18)は「毎回チャンスはつくっているので、きっとやってくれると思っていた」と、後輩たちの活躍に感激した様子。野球部応援団長の仲里洋希さん(18)も「絶対勝つと声を出し続けた。粘り勝ちだ。優勝まで声を張り上げていく」と声を弾ませた。

■「大智、強気で行け」山城の地元今帰仁 声援飛ぶ

 【今帰仁】沖縄尚学のエース山城大智の出身地・今帰仁村兼次の公民館では20日、親戚や区民ら約50人が集まり、テレビ画面に向かって声を張り上げた。

 山城が兼次小時代に所属していた少年軟式野球チーム「北山キング」の保護者会とOB会が横断幕を掲げ、子どもたちも「必勝!沖縄尚学高校」の緑のバルーンを手に応援。中盤、なかなか点が入らない場面では「惜しい。もう少し!」「大智、強気で行け!」との声援が飛んだ。

 九回裏、サヨナラ勝ちを決めた瞬間は大歓声で勝利を喜んだ。山城の叔母、大城美恵子さん(61)は「感謝感激。試合のたびに祖先の皆さまに祈っています」と話し、接戦を制した山城の力投に大喜びの様子だった。(赤嶺幸代通信員)