【南城】絶滅が危惧される淡水藻「シマチスジノリ」が南城市玉城の湧き水、親慶原大川に生育していることを、佐敷中1年の嶺井エリーさん(12)=同市佐敷=が発見した。琉球大学理学部の須田彰一郎教授が24日までに、県内の新たな生育地であることを確認した。

親慶原大川で生育が確認されたシマチスジノリ=24日、南城市玉城親慶原

 シマチスジノリは紅藻類チスジノリ科の淡水藻。モズクに似ており、濃い紫色で枝分かれしている体が特徴。太さ約1ミリ、長さ約40センチになる。県内では名護市や今帰仁村、西原町などで確認されており、那覇市の識名園内の湧き水「育徳泉」のシマチスジノリは国の天然記念物に指定されている。

 嶺井さんは佐敷小6年生だった昨年の夏休みに自由研究で市内の湧き水を巡ったところ、親慶原大川でモズクに似た草を見つけた。

 「湧き水にモズクがあるわけがない。不思議だと思った」と嶺井さん。中学生になったことしの夏休みはネットや文献で調べ、識名園にも足を運んで実物を見たところ、シマチスジノリに似ていることが分かった。

 沖縄生物学会を通して藻類学が専門の須田教授に照会、生育が確認された。須田教授は「貴重な藻類の新しい生育地が見つかってうれしい。環境を整備し、市の天然記念物に指定してもらいたいほど重要な発見だ」と強調する。

 嶺井さんは「南城市で貴重な藻が見つかってうれしい。これからも自然環境を大事にしたい」と話した。