文部科学省は25日、小学6年生と中学3年生を対象に、ことし4月に実施した2014年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を発表した。沖縄の公立学校では、小学校が全4科目(国語A・B、算数A・B)で成績を上げ、特に算数Aは全国6位だった。県の試算では、各科目を総合した平均正答率で全国24位となり、前年の最下位から大幅に順位を上げた。中学校は前年に続いて総合最下位だったものの、全国平均との差が初めて全科目で10ポイント以内に縮まった。

2014年度全国学力テスト 公立校の平均正答率(%)

 同省は4科目総合は出しておらず、県が各教科の平均正答率を基に試算した。

 国語、算数・数学はいずれも基礎的な知識を問うA問題と、応用力をみるB問題に分かれる。全国平均の正答率は、全科目ともAよりBの方が低かった。

 沖縄の小学校は2010年に0・1ポイント差で総合46位になっているが、それ以外の5回は最下位。今回は算数Aが全国平均を2・8ポイント上回って九州1位になったのをはじめ、残りの科目も全国平均との差をマイナス1ポイント前後の小差にとどめ、全体として全国水準に追いついた。国語A・Bはいずれも32位タイ、算数Bは34位だった。

 県教育庁は「無解答や正答率30%未満の割合が大幅に改善された」と要因を分析する。

 一方、中学校は全科目とも47位にとどまった。07年の調査開始以来、一度も最下位を脱した科目はない。

 ただ、これまで全国平均から10ポイント以上も下回っていた数学で、A問題は9・2ポイント、B問題は9・5ポイント差に縮めた。国語Aも前年度の7・2ポイント差から5ポイント差まで迫った。国語Bは5・4ポイント差で、ほぼ前年度並みだった。

 全国学力テストには全国の国公私立小中学校の約215万人が参加。県内は公立小中410校の3万人余のほか、一部の私立校など。

■学力底上げ進む

 都道府県別の平均正答率(公立のみ)は、下位3県の平均と全国平均の差が昨年度より縮まり、文科省は「学力の底上げが進んでいる」と分析している。

 都道府県別では秋田と福井が例年通り上位に。無解答率が20%以上の設問は、昨年度は16問だったが、今回は4問に減った。

 全国平均と下位3県平均の差は、小学校国語Aが3・2ポイントで昨年度より1・2ポイント縮まるなど、8科目のうち7科目で小さくなった。