【西原】思わずつられてしまうような笑み、文字通り「目が点」の驚き顔、歯ぎしりが聞こえそうな怒り顔-。絵本作家、あきやまただしさん(50)=東京都出身=が24日、西原町立図書館で約1時間半にわたって絵本の読み聞かせをし、豊かな百面相で親子連れ約180人を引き込んだ。(平島夏実)

白目むく

大あくび

驚く

困る

悔しがる

大笑いする親子連れ=24日、西原町立図書館

白目むく 大あくび 驚く 困る 悔しがる 大笑いする親子連れ=24日、西原町立図書館

 あきやまさんはNHKで放送中の「はなかっぱ」シリーズで有名。漫画家・手塚治虫などに憧れて子どもの頃から漫画を次々描いていたが、今描くキャラクターも実は当時とほとんど変わらないのだと笑う。昨年5月から那覇在住。夏野菜がおいしく、時に最近はオクラの天ぷらにはまっているせいで「太ること太ること。ほほほっ」とおなかに手をやる。

 作品はどれも、擬音語、擬態語がふんだんに響きあう。「まめうしくんとあいうえお」は50音を感情たっぷりに読んだ。

 「さしすせそは静かに。『さーっ』と飛ぶように、『しーっ』静かに。『すーっ』とおならをして、ばれなかったから『セー』フ。『そーっ』と逃げましょう」といった調子だ。『きーっ』はヒステリックな怒りを表現したためにマイクの音が割れてしまい、ヒーローになりきって『たーっ』と飛び降りた時には頭のかぶり物がずれ落ちた。

 さらに、足に結びつけたタンバリンと花柄のギターでミニライブも披露。子どもたちに「どんな色が好き?」とマイクを向けながら即興の歌詞にして歌い、最後は聞き取れないほどのハイテンポで演奏。タンバリンの部品が途中で外れてしまい、会場の爆笑を誘った。

 「はあー、疲れた。おじさんもう50歳だからさ、落ち着いてやろうと思ったんだけど…ダメだね。次何する? え、またこれ読むの?」

 子どもたちから読み聞かせのリクエストは絶えず、ペットボトルの水をがぶのみしながら必死に絵本をめくるあきやまさんだった。