地域航空会社フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市・須川恒次社長)が今年12月から来年1月にかけて名古屋(小牧)・松本・静岡を発着する沖縄離島チャーター便を運航する。地方空港と久米島、宮古島を直接結び、久米島-宮古島の離島間で初運航する周遊型チャーター便を計画。旅行社4社が計17本の観光ツアーを販売し、期間中約1200人の送客を見込んでいる。

離島周遊型チャーター便運航を発表する(左から)FDAの望月浩嗣氏、青山修一氏、大田治雄久米島町長、長濱政治宮古島市副市長ら=26日、沖縄県庁

 同社は今年ゴールデンウイーク期間に小牧・静岡と宮古島を結ぶ直行チャーター便を初めて運航し、利用状況や需要を調査してきた。今回、沖縄観光の閑散期に当たる12月に試験運航し、その成果を踏まえて来年2~4月に再度、本数を2~3倍に増やして運航する方針。

 26日、沖縄県庁で会見した同社の青山修一営業一部部長は「航空路線は幹線に集中化する傾向があるが、地方間に需要があり、そこをつないでいきたい」と説明。FDA社の保有機材は70~80人乗りの小型ジェット機で地方空港でも離着陸でき、人数的にツアー商品を企画しやすい利点がある。夏は稚内や釧路、冬は隠岐の島や種子島など離島向けチャーター便を運航して実績を挙げている。

 今回は小牧・松本・静岡の3空港を発着する12月1~10日の久米島&宮古島周遊型チャーター便(ツアー8本)、小牧・静岡を発着する12月27日~来年1月5日の宮古島直行チャーター便(ツアー9本)の2種類を運航する。

 周遊型チャーター便では1日目に各地から久米島に入り、2日目午後、宮古島に直行フライト(約45分)で移動。3日目の午後宮古島を出発して各地に戻るプラン。

 宮古島市の長濱政治副市長は「久米島と宮古を結ぶ航空便運航が成功すれば離島間の新たな周遊型観光の形になる」と期待。久米島町の大田治雄町長は「2年がかりで誘致にこぎつけた。ツアーの売れ行きがよければ次のチャーター便運航にもつながる」として受け入れに取り組む方針を示した。

 ツアー料金は近く公表される予定。地方空港発着の直行便の利便性をアピールし、宿泊施設や食事、観光メニューのグレードを高めた1人10万円以上のプランも販売される見込み。今回の運航には、県の離島観光活性化促進事業を活用。ツアー商品を企画する旅行社に対して県が乗客1人当たり5千円を補助する。