【うるま】うるま市で戦後初めて復元された、風力だけで進むマーラン船が14日、平安座漁港で初進水した。制作した県内唯一のマーラン船大工・越来治喜さん(61)や、市教育委員会の学芸員らが見守る中、ヨット愛好家が操縦の感触を確かめた。マーラン船は今後、市立海の文化資料館で保管し、船大工や操縦士の後継者づくりに役立てていく。

試走するマーラン船=うるま市・平安座漁港

 平安座島に伝わるマーラン船造りの技術や、その歴史を継承しようと、市が越来さんの協力を得て実現した。

 初進水した様子を見た越来さんは「マーラン船造りの技術は曽祖父の時代から引き継がれてきたもの。熱意を持って、この歴史をつないでくれる後継者を育てたい」と話した。

 市教委の前田一舟学芸員は「沖縄の気候と風土に合わせて造られた船があるということを、子どもたちに知ってほしい。小中学校の総合教育などで活用していきたい」と話した。