【東京】米軍基地問題をはじめ日本の外交や政策について研究、提言している新外交イニシアティブ(東京、ND)はこのほど、編著「虚像の抑止力」(旬報社、1512円)を発刊した。沖縄に駐留する海兵隊の「抑止力」を問い、普天間飛行場の返還に伴う名護市辺野古への新基地建設の不当性などを外交、軍事の専門家らが的確に指摘している。

著書「虚像の抑止力」をPRする(左から)モチヅキさん、柳沢さん、半田さん、猿田佐世ND事務局長=東京都新宿区

 共著者の一人で元内閣官房副長官補の柳沢協二ND理事は「沖縄の海兵隊について、政府は抑止力を根拠にするが細かな議論はなく、安全保障論は思考停止に陥っている」と指摘。

 「日本の乱暴な進路変更に大きなブレーキをかける上でも、知事選で沖縄の民意を示す必要がある」とし、正しい安保論の理解と議論の活性化に期待した。

 柳沢さんのほか、元沖縄タイムス論説委員の屋良朝博さん、東京新聞論説兼編集委員の半田滋さん、ジョージ・ワシントン大学のマイク・モチヅキさんらが、基地問題や日本の安保戦略について専門家の立場から論考を掲載している。

 問い合わせはND、電話03(3948)7255。