夏休みの間、子どもたちは、あちらこちらで違う年齢の子と一緒に遊びに夢中になったり、イベントのマジックに心奪われて見入ったり、大人顔負けのエイサーを披露したりしていた。いつもと違う体験を少しずつ蓄えたことだろう

 ▼多くの地域で学校が始まった。次の大きな行事は運動会か。しかし、ことしは練習時間が短いらしい。先日結果が出た全国学力テストのために授業時間を確保しようと県教育庁が指導し、学芸会の準備時間も減るようだ

 ▼行事が子どもたちに必要か、望ましい形か考えるのも確かに大切だ。しかし、子どもの興味は千差万別。テスト対策一色に染まらずに、多様な体験をして個性を発揮できる場面が増えれば自信とやる気を持つ子も増えるのではないか

 ▼そもそもなぜ、税金と手間をかけて全国一律にテストをし、それに各教育委員会は参加するのだろう

 ▼平均点や順位が出れば、悲しいかな数字に振り回されてしまう

 ▼すべての国公立小中学校が参加してはいるが、各教委にはテストに参加しない選択もあるはず。順位が上がったこの機会に、子どもや学校現場が消耗するテスト対策は終わりにしてはどうだろう。目先の結果にこだわらず、将来に生きる学習や生活のあり方を腰を据えて考えたほうが、子どもたちや社会のためになると思うのだが。(安里真己)