【東京】防衛省は29日、2015年度予算の概算要求額として、過去最大の総額5兆545億円(前年度比3・5%増)を決定した。南西地域の防衛を重視するため、那覇基地にF15部隊の第9航空団(仮称)を新たに編成。自衛隊の円滑な活動のため、新規事業として本島内の医療体制調査費600万円を計上した。

防衛省の2015年度概算要求 沖縄関連経費

 与那国島への陸上自衛隊第303沿岸監視隊(仮称)配備に向けて宿舎整備などへ2億円、機材整備1億円、隊員の戦力化訓練1千万円を盛り込んだ。約150人を配置する予定で、15年度中に完了する。

 那覇基地の第9航空団は、築城基地(福岡県)のF15戦闘機約20機を那覇に移動させて2個飛行隊化することに伴い、現在の那覇基地の83航空隊を廃止し、約2倍規模の第9航空団を発足させる。これで人員約300人が増える。同航空団の新編成に向けては14年度予算で施設整備費などを計上、配備は15年度末までに完了する。

 医療体制の調査は、自衛隊那覇基地にある那覇病院以外の民間病院の状況や、民間病院と那覇病院の搬送経路や時間などを調べる。島しょ県を踏まえ、沖縄全体の医療体制の把握を目的としている。

 在沖米海兵隊のグアム移転費や米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設関係費は、嘉手納基地より南の施設の返還事業など米軍再編経費として前年同額1100億円で仮置き。SACO関係経費も前年同額54億円で仮置きし、それぞれ年末までの予算編成過程で調整する。