【那覇】絶滅危惧種キバナノヒメユリの観賞会が26日、市の繁多川公民館であった。地域の人たちが作詞作曲した歌も披露され、集まった約50人が地域に自生する貴重な花の保護に、協力して取り組むと誓った。

「里親」によって開花したキバナノヒメユリ

緑化された屋上で、オリジナルソングを口ずさむ参加者たち=那覇市・繁多川公民館

「里親」によって開花したキバナノヒメユリ 緑化された屋上で、オリジナルソングを口ずさむ参加者たち=那覇市・繁多川公民館

 ♪黄色い花 小さな花 キバナノヒメユリ 永年ここに咲いて 君を待っていた

 開花した5鉢を眺めながらの観賞会。小雨がぱらつく夕暮れ時、繁多川公民館の屋上に柔らかな歌声が響いた。繁多川に住む久高將一さん(76)が考えた歌詞に、石田中学校教諭が曲を付けたオリジナルソング。久高さんは「去年の観賞会での感動を歌詞に込めた」と話す。

 キバナノヒメユリは県内では本島、久米島、渡名喜島など、県外では長崎県などに自生するユリ科の多年草。茎の上部に黄色い花を2~9個付けるが、夏の数日しか咲かない。5年ほど前、地域に自生しているのが発見されたのを機に、公民館が自生地域の保護や「里親」を募る活動を始めた。里親でもある久高さんは「花のかれんさだけでなく、世話の難しさを含めて魅力いっぱい。これからも楽しみながら育てたい」と語る。

 絶滅危惧植物などを研究している井鷺裕司京都大大学院教授によると、キバナノヒメユリは自生地によってDNAの特性が異なり、地域ごとの保存が重要だという。公民館スタッフでNPO法人1万人井戸端会議代表の南信乃介さん(33)は「地域の花として、子どもたちの環境教育に生かしたり、地域の魅力をより高めたりする存在になってくれたらうれしい」と話した。