米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設をめぐり、沖縄防衛局は3日、沖縄県北部土木事務所に公有水面埋立法13条に基づく設計概要の変更申請を提出した。名護市の管理する美謝川の切り替えなど4件で変更する。辺野古崎の南側を一部先行して埋め立てて市管理の辺野古漁港に代わる作業ヤードとして使用することも検討している。市の同意や許可がなくても当面工事を進められるようにする狙いだ。(福元大輔、篠原知恵)

辺野古埋め立て計画変更の概要

 防衛局は「工事を効率的かつ着実に進めるため」と変更理由を説明。一方で「(約5年の)工期に変更はない」とした。

 埋め立て計画の変更は県知事の承認が必要。県は10月末の県知事選告示前にも審査を終え、仲井真弘多知事の任期中に申請を承認するとみられる。県の審査期間は平均で44日間。

 変更申請は(1)美謝川の水路切り替えルートの変更(2)辺野古ダム周辺にベルトコンベヤーを整備するのを中止し、国道329号を使用してダンプトラックで土砂を運ぶ方法に変更(3)工事用の仮設道路(3本、計2800メートル)を追加(4)辺野古崎南側に中仕切護岸を追加-。

 現行計画では市の同意が必要だった美謝川、辺野古ダム周辺の工事は、計画変更で同意なく着工できる。防衛局は同日、市に同意を求めていた市法定外公共物管理条例に基づく協議申請を取り下げた。

 一方で中仕切護岸や仮設道路を追加することで、一部の埋め立てを先行し、作業ヤードとして整備すれば、市の許可が必要な辺野古漁港の代わりにもなる。

 県は変更理由の合理性や環境保全への配慮などを中心に審査。公告・縦覧の手続きがなく、審査を終えるまで申請書の内容は公開されない。名護市の意見を聞く手続きもない。