【南城】タピック沖縄(宮里好一社長)は3日、経営するユインチホテル南城で、敷地内から採掘した水溶性天然ガスを活用するシステム工事の安全祈願祭を行った。来年1月から稼働させる。天然ガスを原料にエンジンを回して発電し、その際に生じた熱で温水をつくる。1カ月あたり120万円の経費削減効果があるといい、同社は「エネルギーの地産地消モデルになりたい」と意気込む。

コージェネレーション設備工事でくわ入れするタピック沖縄の宮里好一社長(右から2人目)ら=3日、南城市佐敷新里

 沖縄総合事務局によると、事業計画に基づいて天然ガスを活用すれば県内初になる。県内の企業が温泉を目的に掘ったところ、天然ガスが出た事例はあるが、周辺住民の同意が得られなかったり、事業ベースに乗せるにはさらなる設備投資が必要などの理由で、利用されていないという。

 ホテル敷地内には「南城ユインチ鉱山」があり、深さ約2200メートルの井戸から毎分120~150立方メートルのガスを採掘できる。総合事務局から利用許可が得られる見込みが立ち、ガスから電気と熱を供給するコージェネレーションシステムの導入を決めた。設置費は8400万円。

 創出された電気はホテルの空調や照明、温水は温泉やプールなどに使う予定だ。1カ月あたりの重油代50万円、ホテルの電気使用料の1割にあたる70万円の節約を見込む。また、年間2150トンの二酸化炭素の削減効果もあるという。

 宮里社長は「地産エネルギーを地域で消費できることは、県民にとって大きな宝になる」と話した。