【嘉手納】4日午後5時15分ごろ、米海兵隊のAV8Bハリアー垂直離着陸攻撃機1機が米軍嘉手納基地に緊急着陸し、機体から出火した。パイロットにけがはないが、機体の破損状況は不明。消火活動などで北側滑走路は一時閉鎖された。また嘉手納では同日午前8時50分にも、F15戦闘機が離陸直前に白煙を上げて緊急停止。このため、南側滑走路が午後4時すぎまで封鎖されるなど、事故が相次いだ。嘉手納町の當山宏町長は「三市町連絡協議会(三連協)でも協議し、抗議する」と語気を強めた。

着陸後、機体から出火したAV8Bハリアー垂直離着陸攻撃機=4日午後5時16分・嘉手納基地(読者提供)

 目撃者によると、ハリアーは午後5時8分すぎに離陸し約4分後、沖縄市方面から北側滑走路へ着陸した。格納庫に向かう途中でパイロットが機体から降り、直後に翼後方のタイヤ周辺から赤い炎が出たのを見たという。出火は着陸の約2分後で、消防車両が放水し、同17分ごろ鎮火された。消火後、別のハリアー3機以上が、離陸する様子も確認された。

 海兵隊報道部によると、ハリアーは第31海兵遠征部隊(31MEU)に所属し、訓練に参加していた。パイロットが警告灯に気付いて緊急着陸した際、ブレーキの摩擦で出火したという。

 沖縄防衛局は、庁舎屋上から目視で煙が上る様子を確認。米空軍に問い合わせたが電話に出ず、詳しい情報を得ることができなかったという。県は米軍に対して情報提供を求めるとともに、5日以降に原因の究明と公表、再発防止の徹底などを申し入れる見通し。

 また、嘉手納所属のF15は3日も緊急着陸しており、トラブルは2日連続。8月27日には米マサチューセッツ空軍の同型機が、南部バージニア州に墜落する事故も起きている。

 當山町長は「ハリアーは以前にも嘉手納で炎上しており、トラブルが絶えない。今回も軽微ではなく、仮に民間地に落ちていれば大惨事だ」と批判。「F15もトラブルが絶えず、安全管理が徹底されているとは思えない」と述べ、強く抗議する姿勢を示した。