県教育庁文化財課は5日、首里城京の内地区から出土したサザエの貝殻の中から、県内最古と見られる金でできた埋納銭8枚を発見したと発表した。これまで金の埋納銭は御嶽の基礎部分などから出土しており、貝殻の中から発見されたのは初めて。国内でも例がないという。

首里城京の内御嶽跡から出土した、サザエの殻の中に入っていた県内最古の金銭8枚=5日午後、県教育庁

 金の埋納銭はそれぞれ大きさが異なり、直径17・62ミリから21・17ミリ。同じ地層から出土した陶磁器や、青銅でできた琉球銭「世高通寶せこうつうほう」が作られた年代などから、15世紀中ごろから16世紀に作られた県内最古のものと見られる。

 埋納銭が詰められていたサザエの貝殻は、1996年11月に実施された同地区の発掘調査で、地表約80センチから出土したもの。約7・5センチの貝に約5センチの貝でふたがされ、奧に埋納銭が強く押し込まれていた。発掘当時は発見できなかったが、今年2月、県立埋蔵文化財センターの職員が資料整理の際に発見した。