脂のうまみや辛さを売りにするラーメン店は多いが、だしと塩の加減、そして素材自体の味で勝負するほかない塩ラーメンの専門店は「TAKANE」のほか県内にはほとんどないはずだ。

「TAKANE」の塩ラーメン「清湯麺」(チンタンメン)

TAKANEの場所

「TAKANE」の塩ラーメン「清湯麺」(チンタンメン) TAKANEの場所

 メニューは、ラーメンのサイドメニューとしてのご飯類を除けば「清湯麺(チンタンメン)」(650円)という塩ラーメンのみ。動物系と野菜系のだしを粟国の塩で味付けした。「粗塩だと味に角が立つ感じ。沖縄の塩もいろいろ試したが、粟国の塩はサラサラしたまろやかさが出る」とは代表者の高嶺和也さん(30)。マース煮に代表される「沖縄の塩文化」を自分の好きなラーメンで表現したいと、各種飲食店での修行を経て昨年10月、地元の宜野湾市我如古で開店した。

 麺も食感重視の特注麺。塩ラーメンは脂分が少ないため熱が逃げやすい。「アチコーコーで食べられるように、ゆで時間なども工夫しなくてはいけない」。それだけ繊細、ある意味では面倒くさい塩ラーメンだが、その専門店からぶれるつもりはないという。

 「もし2店目を出すことがあれば違うジャンルに挑戦したい気もするが、ここの店でしか食べられないラーメンを大切にしたい」

 沖縄の島々にはまだ試していないたくさんの塩がある。それらを試し、もしかしたらブレンドしたりして、「塩」の味をより究めてみたい。それが目下の夢だ。

 午後9時からの夜の部は泡盛などを飲みつつおしゃべりを楽しむバーになる。もちろん締めは塩ラーメン。また飲まずにラーメンだけ食べてもいいとか。「昼間ラーメンを食べに来てくれる方にはなかなか話しかけづらいので、夜の部は僕のストレス発散なんです」。そういって人懐こく笑っていた。(中部報道部・前田高敬)

 【お店データ】宜野湾市我如古3の4の6。今なら限定「煮干し醤油(しょうゆ)らぁめん」(750円)もある。昼の部午前11時~午後4時(日曜定休)、夜の部午後9時から(木曜定休)。電話098(890)1323。