【宜野湾】市教育委員会(玉城勝秀教育長)は宜野湾区の土帝君(トゥーティークー)例祭、カーサレー拝み、シマクサラシの三つの年中行事を8月25日付で市無形民俗文化財に登録し、3日、宜野湾区自治会(仲村清会長)、字宜野湾郷友会(宮城政一会長)に登録書を交付した。地域住民が主体となって文化財を生かしたまちづくりを進めてもらおうと、2011年12月、県内初の登録文化財制度を開始。有形では13年3月に1件あるが、無形では初の登録となった。

普天間飛行場のフェンスで仕切られた旧集落に続く通りで拝む字宜野湾郷友会の宮城政一会長(右)ら=3日、宜野湾市宜野湾

 登録されたのは、旧暦2月2日に五穀豊穣(ほうじょう)を願う土帝君例祭、旧暦6月25日にウブガー(産湯に使う水をくむ井)を掃除して安全祈願する「カーサレー拝み」、区内に悪疫が進入するのを防ぐため旧暦8月10日に祈願する「シマクサラシ」。

 登録書を交付された宮城会長は「先祖代々受け継がれてきた地域行事を守っていくため、若者の関心を呼び起こしていきたい」と決意した。

 交付後はシマクサラシが行われ、長田交差点や沖縄国際大学前の通り、普天間飛行場のフェンスで仕切られた旧集落に続く通りなど6カ所で肉や泡盛、米などをお供え。宮城会長が「飛行場の飛行機が二度と墜落事故を起こさないよう区民の安全をお守りください」などと祈願した。

 指定文化財制度は学術的に重要で将来に残すべき文化財が対象。有形文化財は建物などの使用に制限が付くほか、無形では祭祀(さいし)をする時期や場所、祭祀の進め方などがあらかじめ決められている。

 市の登録文化財制度は、地域の実情に応じて建物を使用できるほか、儀礼進行の縛りも緩やかになるため、地域住民が文化財を活用しやすくなる利点がある。