【平安名純代・米国特約記者】米海軍安全センターが公開している2014米会計年度(13年10月~14年9月)内に発生した米海兵隊航空機部門のクラスA(損額200万ドル以上)の事故計5件のうち、2件がAV8Bハリアー垂直離着陸攻撃機だったことが6日までに分かった。

6月1日にカリフォルニア州で起きたAV8Bハリアー垂直離着陸攻撃機の墜落事故現場(右)を5月1日にアリゾナ州で起きた墜落事故(左)と比較して報道した米CNNニュース

 2件はいずれも1カ月内に発生し、うち1件は民間住宅街に墜落して民家2軒を炎上したことから、米国内では同機をめぐる安全性に懸念が深まっていた。

 カリフォルニア州南部インペリアル市で6月1日に起きた事故は、民家2軒が巻き込まれて炎上。パイロットは墜落直前に脱出し、死傷者も出なかったが、事故の衝撃で周辺住宅の窓ガラスは破れ、目撃者らは「(機体が)近づいてきたと思ったら、真っ逆さまに墜落した」などと、制御不可能となっていた様子を生々しく証言。地元メディアは大事故につながっていた可能性を指摘するなど、墜落事故が頻発する同機の安全性に疑問を呈していた。

 事故機は両方ともアリゾナ州ユマ海兵隊航空基地の所属機だった。同州の地元紙「ユマ・サン」は、1996年以降にカリフォルニア・アリゾナ地区で起きた同機の墜落事故は10件と報じている。

 一方、米軍嘉手納基地では9月4日に同機が緊急着陸し、機体から出火した。県によると、県内で起きたハリアーの事故は17件で、うち1件は99年に嘉手納で離陸に失敗し、エンジン部分から出火して墜落している。