ことし8月、石垣島でサンゴの生態系などを調べてきた小中学生9人による「沖縄こども環境調査隊」の第6回シンポジウム(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)が7日、浦添市のてだこホール市民交流室であった。実際に海に潜った9人は、パワーポイントを使ってサンゴの生態や保護について調べたことを発表し、疑問点や課題を指摘した。保護者や関係者ら100人余りが聞き入った。

環境保全へのメッセージを宣言する調査隊のメンバー=7日午後、浦添市てだこホール市民交流室

 名嘉栞里さん(泊小5年)、幸地佑さん(東風平中3年)は「サンゴを食べるオニヒトデを一方的に悪だとは言えない」との見方を提示。その理由に、オニヒトデから抽出される成分が難病の新薬になる可能性があることや、害虫を寄せ付けない肥料になることを挙げた。

 田渕鈴夏さん(真喜良小6年)、金城凪沙さん(西崎中3年)、外間ちひろさん(与那原中3年)らは赤土流出問題について調べ「赤土によって海が濁るとサンゴの光合成に影響が出て死滅する」と報告。畑に月桃樹を植え根を張らせることで赤土流出を防げるとして「山と海の環境はつながっている」とまとめた。

 竹尾慎太郎さん(石田中1年)、仲宗根由紀さん(読谷中3年)はサンゴを食べる生き物と守る生き物を紹介し「サンゴは生物にとって大事なすみか」と説明した。上原拓也さん(小禄中3年)、小村美亜さん(琉大付属中3年)はサンゴの養殖について報告。養殖技術を認めながらも「サンゴが本来とは違う形に変形するのでは? 品種改良も出てくるのではないか?」などと疑問点も挙げた。

 登壇した9人は「サンゴを守る活動を継続し、意識と行動を少しずつ変えていく」と宣言した。