全日本吹奏楽コンクールに通算30回出場した県出身の吹奏楽指導者、屋比久勲さん(75)が指揮をする特別演奏会が14日午後2時から、那覇市民会館大ホールで開かれる。沖縄、福岡、鹿児島での教え子たち約85人が出演し、恩師の偉業を祝福する。屋比久さんは「30回も全国のひのき舞台に立てて指導者冥利(みょうり)に尽きる。久しぶりに楽器を手にする教え子もいるが、一生懸命、心のこもった演奏を届けたい」と意気込む。

特別演奏会と自分史誌をPRする屋比久勲さん(中央)と妻ヒサ子さん(左)、教え子の福山晃さん=沖縄タイムス社

 屋比久さんは20代半ばで垣花小中学校で指導を始め、真和志、石田、小禄、首里の4中学校と福岡工業大付属城東高校、鹿児島情報高校を歴任した。計6校を全国大会の常連に育てた卓越した実績から、付いた異名は「吹奏楽の神様」。今年4月からは福岡県太宰府市の九州情報大の教授に就き、創部間もない吹奏楽部を率いている。

 演奏会には、現役の高校生から50代までが出演。2部構成で、過去のコンクール課題曲のほか、教え子の声楽家との共演がある。屋比久さんの演奏会ではおなじみとなっているワーグナー作曲「エルザの大聖堂への行列」も盛り込んだ。

 石田中時代に屋比久さんに教わり、演奏会実行委事務局長を務める福山晃さん(52)は「時間がたっても教え子を引きつけるのは、人を包み込むような先生の人柄があってこそ。今年2月から合奏練習を積んできたので、その成果を堪能してほしい」と来場を呼び掛けた。

 入場料は一般1200円(前売り1000円)、高校生以下600円(同500円)。14日当日は入場券購入者を対象に、午前10時半から始まるリハーサルを無料公開する。問い合わせは福山さん、090(6859)7782。