南風原の子どもたちが九州の疎開した地を訪ね、その足取りをたどった同町子ども平和学習交流事業の報告会が9日、南風原文化センターであった。疎開の子どもたちの苦しみを知った小学生12人が、それぞれの感想を発表した。

学童疎開をテーマにして作った短歌を詠む子どもたち=9日、南風原町・南風原文化センター

 子どもたちは8月20日から5日間、当時国民学校だった熊本・宮崎両県の小学校や2月に建立された「南風原学童疎開記念の碑」(宮崎県)などを訪問。報告会では、宮崎の小学生と一緒に作った短歌も披露された。

 「疎開して 親と会えずに 生きていく 不安な気持ちで 明日を生きぬく」と詠んだ北丘小6年の新里玲君(11)は、記念碑が疎開先の有志によって建てられたと知り、感銘を受けた。「記念碑を一生残してほしい」と力強く話した。

 知覧特攻平和会館(鹿児島県)で、特攻隊の乗った飛行機のガソリンが片道分しか入っていなかったことを知った翔南小6年の大城美海さん(12)は「死ぬのを分かりながら、国のためだと教えられて出撃するのはとてもつらいことだ」と悲しんだ。

 体験者として同行し、発表を聞いた金城シズ子さん(84)は「子どもたちが一生懸命学んでくれたのが伝わった。聞いたことや見たことを周りの人にも広げてほしい」と期待を寄せた。