南都は15日午前11時から南城市の玉泉洞おきなわワールドの琉球古船展示場で「廃船の儀」を開く。1992年に復元した琉球王国時代の進貢船「南都丸」が老朽化したため廃船する。

老朽化で廃船が決まった進貢船「南都丸」(南都提供)

 南都丸は全長31メートル、幅8メートル、総重量110トン。県内に現存する最大級の木造船で当時、同社が1億2千万円で造船。棟りょうの故越来文治さんが文献から進貢船の構造を調査して設計、地元の船大工の協力で忠実に再現し注目を集めた。完成後は実際に海に浮かべて勝連港から糸満へ移動、一般公開後、具志頭の港から同施設へ運んだという。

 現存する木造船は全国的にも貴重で、塗装を替えて映画のロケに使われた。施設内の王国歴史博物館で13~30日まで「さようなら南都丸~大交易時代と進貢船展」を開き、資料を展示する。

 展示会は敬老の日のイベントの一環。65歳以上の来場者が無料入場できる。名嘉山明紀工芸部長は「復元では多くの人に世話になった。進貢船の歴史や復元の過程をあらためて知ってもらいたい」と来場を呼び掛けた。