【石垣】八重山の叙情歌「とぅばらーま」を歌い継ぐ「とぅばらーま大会」(石垣市主催)が6日、新栄公園で開かれた。17歳から76歳までの男女23人が出場し、恋心や親への感謝をスマムニ(島言葉)に込めて歌い上げた。

最優秀賞に選ばれた比屋根祐さん=新栄公園

 旧暦十三夜の月が照らす会場には多くの聴衆が訪れ、高音で切々と歌うとぅばらーまに聞き入った。

 歌唱の部は4度目出場の比屋根祐さん(36)=市登野城=が最優秀賞に輝いた。比屋根さんは三線の師である父・廣さんを3年前に亡くした。父の病気が分かった時、これまで教わっていなかったとぅばらーまを「教えてほしい」と頼み込んだ。

 「父は歌う数をこなせと教えてくれた。昨年の大会までは父を思い歌ったが、今年は自分の歌を歌おうと臨んだ。先輩方に恥じないよう一から勉強し、世界にとぅばらーまを広げたい」と力を込めた。

 作詞の部門は岡山稔さん(73)=市石垣=が亡くなった母をしのんだ詞で最優秀賞。昨年の歌唱の部最優秀賞者で息子の創さん(38)が受賞歌詞でとぅばらーまを披露した。稔さんは「家族で母を思う機会になり、忘れられない受賞になった」と喜んでいた。