旅行会社大手のエイチ・アイ・エス(HIS・東京都)はこのほど、沖縄への外国人観光客の誘客を専門にする「沖縄インバウンドセクション」を那覇市内に新設した。台湾、香港、中国本土、韓国など沖縄と直行便のある都市からの誘客を中心に現地で沖縄旅行を販売する。海外58カ国に177支店あるHISグループのネットワークを生かし、将来的には直行便のない都市との相互チャーター便の運航も目指す。誘客目標を初年度1万人に据え、年間1万人のペースで増やしていきたい考え。

外国客誘客専門の沖縄インバウンドセクションを立ち上げたHIS同セクションの(左から)清水康平氏、奧祐一郎リーダーと、河原淳氏=11日、那覇市久米の同事務所

 同社は、訪日旅行客の掘り起こしや受け入れに力を入れており、沖縄を外国客向けの重要な観光拠点と捉えている。これまで東京本社を中心に展開していたインバウンド事業の拠点を沖縄にも置くことで、滞在中のサポート体制を強化するほか、県内の最新の観光素材を情報発信し、各地における外国客向けの旅行商品開発につなげる。

 チャーター便は早ければ本年度中に、インドネシアやマレーシアなど東南アジア地域の路線を誘致し、沖縄発と合わせて双方向の旅行商品を販売する計画。沖縄インバウンドグループの奥祐一郎リーダーは「世界中のお客さんに、もう一度沖縄に来たいと思えるサービス提供を目指したい。海外各地で販売する商品作りにも関わり、夏場だけではない1年を通した沖縄の魅力を積極的に発信していきたい」と語った。

 当面は2人体制で業務を始めるが、今後中国語の話せるスタッフや、滞在客をサポートする24時間体制のサービスを整え、インバウンド専門部署を拡充していく方針。