那覇市のうちなーぐち発信事業「島々ぬくとぅば語やびら大会」が13日、市のパレット市民劇場で開かれた。奄美大島から石垣島までの琉球諸語5圏とハワイから計13人が参加し、各地の言葉で共演。年齢も小学生から80代までと幅広く、戦争や方言札の体験、伝統文化の紹介、沖縄歌劇など、盛りだくさんの発表が繰り広げられた。訪れた300人余りが、地域色豊かな言葉の違いを楽しみ、聞き入った。

八重瀬町の文化財をしまくとぅばで発表した新城小学校5年の城間美怜さん(左)と新城合美花さん=那覇市、パレット市民劇場

 18日のしまくとぅばの日を前に、継承発展の機運を高めようと開催された。

 石垣市白保出身の平地正俊さん(69)は、1771年の明和の大津波で壊滅的な被害を負った白保が、波照間島からの住民移住で再建したと報告。「うぬばすぬ、ぱてぃろまむにどぅ、まなぬ、っさぶむにご、なれるゆ(当時の波照間の言葉が今も白保に残って話されている)」と説明した。本島では「うーじ」というサトウキビが、石垣は「しぅっつぁ」、白保(波照間)は「あみしな」というなどと、比較して紹介した。

 「八重瀬ぬ文化財」と題し発表したのは、八重瀬町にある新城小学校5年の城間美怜さんと新城合美花さん。町出身の仲本稔さん作詞の民謡の教訓歌「汗水節(あしみじぶし)」を歌い「汗水節(あしみじぶし)にや、いきいきと働ちのぞみ持っち、生ちちゅる大切(てーしち)な教(ならーし)ぐぅとがあいびーん(汗水節は、いきいきと働き、希望を持って生きる大切な教えが示されています)」と地元の誇りを元気よく紹介した。

 ハワイ出身で沖縄4世のフー・コーリンさん(23)は、琉球大学に留学中。10年前に母親からルーツは沖縄と聞き、アイデンティティーを考え始めた。「ちゅー、くぬまぎさる大会うぅてぃ、うやふぁーふじぬしまくとぅばし、スピーチするくとぅ、かんげーらりやびらん(この大きな大会で先祖のしまくとぅばでスピーチすることは考えられません)」と感激の様子で話し、大きな拍手を受けた。