沖縄そばが人気のブラジルのカンポグランデ市で8月14日、県人の入植100周年記念式典が行われた。同国内に44ある内の1支部の催しに、高良倉吉副知事のほか、那覇と名護の両市長、県町村会長らが出席した。背景には、県と同市がある南マットグロッソ州の姉妹提携関係のほか、市の発展に貢献した県人の歴史がある。(南部報道部・又吉健次)

カンポグランデ市沖縄県人会が開いた県人入植100周年記念式典。大勢の人が駆け付けた=8月14日、ブラジル南マットグロッソ州

 カンポグランデ市沖縄県人会は1922年に誕生。ブラジル沖縄県人会の前身で26年発足の「球陽協会」より4年早い。

 また、入植当時2千人程度だった街は、人口85万人の大都市に成長。県人は野菜作りを通して、街の発展を支えた。都市部に流入して生活した県人とは異なる、独自の歴史を持つ。

 同市県人会は、44支部の中で3位の会員数を誇り、飛行機で約2時間かかるサンパウロでの各種大会にも積極的に参加するなど、一目置かれる存在だ。

 ブラジルでの県人の歴史に詳しい1世の宮城あきらさん(76)は「100年近い歴史を持つ支部は少なく、県人会の中でも別格の存在。県人会本部に対して、自分たちは、自分たちだけで行事ができるという自負、対抗心があるのでは」とみる。

 その思いが、県幹部を招待する式典につながった、との見方だ。他の支部も、創立の記念式典を開いている。しかし、出身者の多い市町村の代表らは訪問するが、県幹部の出席は聞かない、という。

 カンポグランデ市沖縄県人会の志良堂ニウトンきよし会長(58)は「県の副知事が来たことは、市県人会の誇り。沖縄県側との経済交流を盛んにしたい」と話している。