【宜野湾】野嵩一区自治会主催の野嵩マールアシビが14日、野嵩あしびなー公園でにぎやかに開かれた。子(ね)年と午(うま)年の6年おき(7年まーる)に開かれる五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を祈る豊年祭で、1860年ごろに始まったと言われている。

組踊「忠臣護佐丸」。護佐丸が阿麻和利に襲われる場面=14日、宜野湾市野嵩のあしびなー公園

1時間を超える長丁場になったが、多くの観客が舞台に見入っていた

組踊「忠臣護佐丸」。護佐丸が阿麻和利に襲われる場面=14日、宜野湾市野嵩のあしびなー公園 1時間を超える長丁場になったが、多くの観客が舞台に見入っていた

 目玉の一つは組踊「忠臣護佐丸」。護佐丸と阿麻和利の生涯を描いた物語。阿麻和利に攻められて中城城で自害した護佐丸の一家でただ一人生き残った三男カミジューが野嵩に逃れた縁があり、毎回上演されている。

 出演者は、独特の抑揚のある長いせりふも情感を込めてこなし、刀や長刀などを使った大立ち回りも演じきった。10幕1時間20分に及ぶ大作。多くの観客がじっと見入り、道路から立ち見する人もいた。カミジューが阿麻和利を殺し、敵討ちを成し遂げる場面では「シタイヒャー」と声も掛かった。

 野嵩に住む80代の女性は「最高だった。これだけのものができる野嵩の団結力は素晴らしい」と感激した様子。普天間から友人の出演を見に来た中原勉さん(60)は「護佐丸が妻と子を手にかけるところで毎回号泣する。きょうも泣いた。前回よりも上手になっている」と楽しんでいた。

 練習は7月中旬ごろから始めた。少ないメンバーから徐々に勧誘して人をそろえ、直前は週5回の練習で演技を磨いてきたという。中山王役で出演した仲原賢次さんは「成功して感無量。今回は間の取り方と目力に注意してやってきた。うまくできたと思う」と晴れやか。

 ほかに「長者の大主」「かぎやで風」などの舞踊や太鼓の演奏、歌劇「真玉橋由来記」など多くの演目が披露された。