写真家の石川真生さんが新作を発表する「石川真生写真展-大琉球写真絵巻」が16日、那覇市民ギャラリーで始まった。1609年の薩摩侵入から今の辺野古新基地建設まで、日米両国に翻弄(ほんろう)されてきた沖縄の歴史が15メートルにわたって並ぶ「絵巻」には、沖縄を植民地的に扱う日本政府への怒りを「写真家として表現する」という石川さんの気概が表れている。21日まで。入場無料。

「大琉球写真絵巻」について語る石川真生さん=16日、那覇市民ギャラリー

 琉球・沖縄史上の出来事を選び、石川さんのイメージで場面を構成、出演者に演じてもらい撮影した。22枚の写真を、高さ1メートル幅15メートルの布に連続してプリントし、「絵巻物」状にした。「沖縄の歴史は現在まで続くものとして見ないといけない」という思いと「どこへでも巻いて持って行って見てもらえるように」という狙いがある。

 明治政府が武力で威圧した琉球処分、親を殺し、土地まで奪った沖縄戦、方言札-。沖縄の歴史を知るたびに、怒りは増していったという。

 後半は、獅子舞で安倍晋三首相、石破茂元自民党幹事長を追い出し、沖縄の自己決定権を取り戻す。「絵巻はこれで終わりではない。沖縄の未来を継ぎ足していきたい」と話した。

 「絵巻」に出演した宜野座映子さん(ハーフセンチュリー宮森代表)は「こうしてみると沖縄は奪われることの連続。その中をウヤファーフジ(祖先)はしたたかに生きてきたし、私たちも生きていくという意欲が湧く」と話した。