皮革製品の製造・加工・販売を手掛けるyu-i FACTORY(ユーイ・ファクトリー、南風原町、幸地賢尚代表)は独自の技術でハブの皮を「革」に加工し、財布やサンダル、小物などの商品化に取り組んでいる。泡盛や食品以外のハブの利用は珍しく、加工から商品化まで一貫して手掛けるのは沖縄県内でも同社だけ。繊細で緻密な文様で、デザイン性にも評価が高い。沖縄を象徴するハブを地域固有の資源と位置付け、新たな工芸品として付加価値を高め、全国に発信したい考えだ。

県産ハブの皮を使ったyu-i FACTORYのオリジナル商品

ハブを使って加工から商品化まで一貫して手掛けるyu-i FACTORYの幸地賢尚代表=南風原町新川の同社店舗

県産ハブの皮を使ったyu-i FACTORYのオリジナル商品 ハブを使って加工から商品化まで一貫して手掛けるyu-i FACTORYの幸地賢尚代表=南風原町新川の同社店舗

 那覇市出身の幸地代表(32)は、皮革製品のデザインや製造を学んだ東京の専門学校で、ハブは加工が難しく、利用されていないことを知った。帰郷後、ブランド品を扱うショップや広告代理店で働きながら、約2年かけて独学でハブ皮の加工技術を確立。26歳で起業した。

 最も苦労したのは皮を柔らかくし、商品化できる「革」の状態にする鞣(なめ)しの技術。独自のルートで仕入れたハブをさばいてから、植物性のタンニン漬け、乾燥、コーティングなど15の工程を約2カ月かけて仕上げる。強度や風合いを出すため、大きさによって、薬品の調合や処理時間を変える。

 一般的に知られているニシキヘビなどに比べ、うろこの数が多く、細かな文様が浮かび上がる。商品を手にした人からは「レースのようで美しい」などの反応があるという。生息地によって文様が微妙に異なり、バリエーションが広がる。

 売れ筋の財布(税別2万円~)、サンダル(同1万2千円~)のほか、キーホルダーやストラップ、スマホケースなど、アイテム数は100以上。自社店舗のほか、観光施設やネットを通じて販売。県内外・男女を問わず、リピーターも増えつつある。

 幸地代表は「ニーズに応じた商品開発を進め、素材として、工芸品としてハブの魅力を伝えたい」と話している。

 問い合わせは同社、電話098(888)0126。