1957年創業の老舗百貨店、沖縄三越(那覇市、杉山潤治社長)が21日午後7時で営業を終え、那覇市国際通りのランドマークとして地域経済を支えてきた57年の歴史に幕を下ろす。

 当日の営業終了後、閉館セレモニーを開き、杉山社長が感謝の意を示す。10月以降、リウボウ商事(那覇市、糸数剛一社長)が経営権を引き継ぎ、百貨店跡で新事業に取り組む。

 沖縄三越は建設業・大城組の創業者、大城鎌吉氏が手掛けた「大越百貨店」が前身。70年10月に隣接する映画館「大宝館」を含めて改装、三越(東京)と提携し「沖縄三越」に名称を変更。リウボウ、沖縄山形屋(99年閉店)と並び那覇市中心市街地のシンボル的存在だった。

 本土復帰後、県内の小売業界は県外企業の参入で競争が激化。郊外型の量販店に顧客を奪われ、沖縄三越は2004年に多額の借入金を抱えて経営が悪化。金融機関主導で会社分割による事業再生を進めたが、減収傾向に歯止めがかからなかった。提携する三越伊勢丹との契約が9月末で切れることもあり、営業終了を決めた。

 事業は、中小企業の事業再生を手掛ける官民ファンド地域経済活性化支援機構の支援を受けたリウボウ商事が引き継ぐ。百貨店跡では全国の特産品販売、吉本興業が運営する「よしもと劇場」などの観光エンターテインメント事業を計画している。