1957年創業の老舗百貨店、沖縄三越(那覇市、杉山潤治社長)は21日午後7時40分、最後の客を見送った後、正面入り口前で全社員が集まり閉店セレモニーを開き、57年の歴史に幕を下ろした。

沖縄三越の正面入り口を取り囲むようにファンが詰め掛け、長年親しまれた国際通りのシンボルの閉店を惜しんだ=21日午後7時49分、那覇市牧志の国際通り

閉店セレモニーに集まった買い物客らに深々と一礼し感謝する沖縄三越の杉山潤治社長(中央)と従業員=21日午後7時53分、那覇市牧志

閉店セレモニー後、シャッターに掲げられた三越のシンボルマーク「越」を撮影する買い物客ら=21日午後7時57分、那覇市牧志の沖縄三越前

沖縄三越の正面入り口を取り囲むようにファンが詰め掛け、長年親しまれた国際通りのシンボルの閉店を惜しんだ=21日午後7時49分、那覇市牧志の国際通り 閉店セレモニーに集まった買い物客らに深々と一礼し感謝する沖縄三越の杉山潤治社長(中央)と従業員=21日午後7時53分、那覇市牧志 閉店セレモニー後、シャッターに掲げられた三越のシンボルマーク「越」を撮影する買い物客ら=21日午後7時57分、那覇市牧志の沖縄三越前

 杉山社長はセレモニーで「5月に営業終了を発表して以来、多くのねぎらいや励ましの声をいただき、恩返しの気持ちで取り組んできた。9月21日が永遠に来ないでほしいと願っていた」と言葉を詰まらせた。

 その上で「三越のマークが、皆さまの心の中に少しでも長く残り続けることを願います。ご愛顧、ご支援ありがとうございました」と感謝、ゆっくりとシャッターを下ろし、閉店した。

 この日は開店の午前10時半、常連客ら数十人が列を作った。売り尽くしセールは多くの人であふれ、店舗を背景に写真を撮る三越ファンの姿も多数。通常の日曜日の3倍以上に当たる1万8千人が来店した。

 沖縄三越は建設業・大城組の創業者、大城鎌吉氏が手掛けた百貨店「大越百貨店」が前身。1970年10月に隣接する映画館「大宝館」(沖縄東宝劇場)を含めて改装、三越(東京)と提携して「沖縄三越」に名称を変更。リウボウ、沖縄山形屋(99年閉店)と並び、那覇市中心市街地のシンボル的存在で県経済をリードしてきた。

 10月以降、リウボウ商事(那覇市、糸数剛一社長)が沖縄三越の経営権を引き継ぎ、新事業に取り組む。百貨店跡では沖縄を含む全国の特産品販売、吉本興業が運営する「よしもと劇場」などの観光エンターテインメント事業を計画している。