沖縄県内で住宅が狙われた「空き巣」などの侵入・窃盗被害の認知件数(1~7月末現在)が前年同期比22件減の173件となり、全体の被害額は約500万円減の約5660万円だったことが県警のまとめで分かった。一方、被害全体の65・9%(114件)は鍵を掛けていない住宅で発生し、全国平均を約20ポイント上回る。県内では過去5年間、無施錠の住宅が被害に遭うケースが全国平均を大きく上回っており、県警は「重大事件につながる恐れもある。鍵をちゃんと掛けたか、忘れずに確認して」と注意を呼び掛けている。

被害の認知件数と無施錠率の推移

狙われやすい家の例

被害の認知件数と無施錠率の推移 狙われやすい家の例

 県警安全なまちづくり推進室によると被害の内訳は、留守中の侵入「空き巣」が最も多い116件、就寝中の侵入「忍び込み」が46件、在宅中の侵入「居空き」が11件。前年同期比では、それぞれ8件、1件、13件と減少している。被害額をみると空き巣約5300万円、忍び込み約260万円、居空き約70万円と続いた。1件当たりの被害に遭った最高額は約90万円だった。

 県警によると、無施錠で被害に遭った114件のうち52件が玄関口から、ベランダや縁側からの侵入は21件だった。安全なまちづくり推進室の富盛守幸室長は「一歩間違えると、強盗や殺人などの凶悪事件に発展する恐れがある」とし、外出時や就寝時などの施錠を徹底するよう呼び掛ける。

 一方、昨年の認知件数が県内14署で最も高かった那覇署は、被害に遭いやすい家屋の特徴として(1)郵便受けに郵便物がたまっている(2)高い塀や植木などで、通行人から玄関や窓が死角になっている(3)日が暮れても玄関灯や室内灯が消えている-などを挙げている。

 同署は防犯アドバイザーを2009年から設置。防犯には「地域内のコミュニケーションが大事」とし、地域ボランティア団体との合同パトロールに取り組んでいる。同署は「外出時には必ず鍵を掛け、窓や玄関などの施錠の有無を確認し、住民同士でも互いに声を掛け合って」と話している。