江渡聡徳防衛相は23日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設作業で「順調に進んでいると受け止めてよろしいのではないか」と述べ、沖縄防衛局による作業の進展を評価した。沖縄県内の米軍基地などを視察後、帰任前に航空自衛隊那覇基地で記者団に述べた。

佐喜真淳宜野湾市長(手前右)から説明を受ける江渡聡徳防衛相(中央)=23日午前11時すぎ、宜野湾市・嘉数高台公園

 辺野古の浜で20日に大規模な抗議集会が開かれるなど、移設反対の県民世論が根強いことには「反対する方々のご意見があることも承知している」と指摘。

 その上で「日米間で唯一の解決策はこの(辺野古への)移転だということで決定している。汗を流しながら、県民の皆さま方に理解を深めていくよう対応させていただければ」と述べるにとどめた。 

 11月の知事選の結果にかかわらず移設計画を進めるかどうかには「できればそのような形で進めたいと思っている」と述べ、菅義偉官房長官の見解と足並みをそろえた。オスプレイの佐賀移転が難航している状況には「他にもよりよい地域があれば、(佐賀に)限定する必要はないと思っている」と述べ、検討対象を他府県に広げることも視野に入れる考えを示した。

 江渡氏は23日、普天間飛行場や西普天間住宅地区を訪れ、名護市辺野古は上空から視察した。

 普天間視察で訪れた嘉数高台公園では、案内した佐喜真淳宜野湾市長が5年以内の運用停止やオスプレイの県外移駐、夜間飛行への対応を求めた。

 江渡氏は「思いをしっかり受け止め、同じ気持ちで歩んでいかなければならない。目に見える形で着実に進めたい」と応じた。