【平安名純代・米国特約記者】米軍事紙ヴァージニアン・パイロットは25日までに老朽化した米海軍の掃海ヘリコプターMH53Eが国防費削減の影響で後継機が調達できず、運用を継続するために海上自衛隊が保有する同型機を買い取る交渉をしていると報じた。53Eはすでに生産を停止しており、海自保有機の部品を入手するのが目的。

 同機は、米軍普天間飛行場に常駐している海兵隊の大型輸送ヘリCH53Eを基に海軍が開発した対機雷戦用機種。

 今年1月にバージニア州沖で通常訓練中に起きた墜落事故で3人が死亡。16日付の同紙は、墜落が頻発している背景に、部品や配線などが極度に消耗する機械的な欠陥の可能性を指摘。

 その上で米海軍は日本から調達した部品で2025年まで同機の運用を継続する見通しだと伝えている。

 同紙は、海上自衛隊が保有するMH53Eについて、1990年代に11機を取得後、老朽化に伴い昨年までに全機が退役し、近く後継機のMCH101に切り替わると説明。

 独自入手した昨年11月付の米軍幹部の電子メールに、日本政府から8機を「無償に近い価格で」調達する合意がまとまりつつあることや、退役機が福島第一原発事故の対応で放射性物質にさらされたため、米国防総省の上層部の承認が必要などと交渉の過程が記されていると報じている。