【名護】10月2日午後6時半から、仲尾次公民館で開かれる同区豊年踊りに向け、棒方や踊り方など出演者約80人が連日、稽古に汗を流している。同区は2011年に記念誌「仲尾次豊年踊り120年祭」を発刊するほど「芸能のムラ」として知られており、今回で123回目となる上演会への多くの来場を呼び掛けている。

旧暦9月9日開催の理由をひもといた伊差川さん(後列右から2人目)や仲井間区長(同左から2人目)、稽古に励む区民ら=16日、名護市仲尾次公民館

 同区の豊年踊りは旧暦9月9日にあり、1887年が起源。同日は、古くから受け継がれている「谷茶前」「猩猩」「高砂」「平和踊」の4演目も含む全18演目が上演される。

 仲尾次豊年踊研究会(伊差川政男代表)は昨年10月から、「なぜ旧暦9月9日なのか」をテーマに研究を重ね、「重陽の吉日で毎年大安で五穀豊穣(ほうじょう)を祈願するには最良の日取りだった」などと結論づけた。

 「かぎやで風」で初舞台を踏む羽地中2年の座間味寿々奈さんは「扇を寸止めするような動作が楽しい。次は谷茶前にチャレンジしたい」と意気込む。「上い口説」を踊る宮城了篤さん(28)は「仕上がりは五十パーセントぐらい。職場の人や友達に出演をPRしている」と笑顔。座長を務める玉城長二さん(74)は「各パートに指導者がいるので楽しみ」と話した。

 伊差川代表は「過去には中止の年もあった。今、若い踊り手が稽古している様子は頼もしい」と見守る。仲井間宗徳区長は「ぜひ観劇に来てください」と呼び掛けた。(玉城学通信員)