【与那国】与那国町議会の9月定例会が29日開会、与党系議員が議長に選出され、採決にかかわる議員の過半数を野党系が占める構成が確定した。野党系議員は同日、陸上自衛隊沿岸監視部隊の配備計画の是非を問う住民投票条例案を11月以降に提出する意向を表明した。提案されれば野党多数で可決される公算が大きい。基地配備を問う住民投票は1997年の名護市民投票以来、17年ぶりとなる。

 7日投開票の町議選(定数6)では、与野党とも3人ずつの同数が当選。議長を選出した方が採決で少数となる状況になっていた。

 29日の議長選は与野党双方が相手側の議員に投票するという異例の事態。

 投票同数後のくじ引きでは野党議員が議長に選出されたが、すぐに辞退を宣言。再度の投票も同数となり、くじ引きで選出された与党系の糸数健一氏(61)が議長に就いた。

 住民投票について与党議員は「すでに造成工事は進んでおり、大義がない」と反発。一方、野党議員は2012年に町内有権者の45%に当たる544人分の有効署名で請求した住民投票条例案が多数与党で否決された件を挙げ、「住民の分断はいまだ続いており、住民投票で賛否を明確にするべきだ」と指摘している。